小玉スイカ「ピノ・ガール」初収穫 有志職員が栽培

2025.08.07

 諏訪市のJA信州諏訪本所の有志職員は2025年度、本所敷地内でJA栽培推奨品目の小玉スイカを栽培しています。8月4日、初収穫を行い、出来栄えを確認。職員自ら管理方法を学び、組合員への更なる栽培普及を目指す考えです。

 JA管理部協同活動推進課の前田直之課長が、元JA職員で小玉スイカ生産者の牛山務さん(63)から、苗を譲り受けたのがきっかけ。前田課長が「JA施設に定植し、栽培管理を学ぼう」と提案し、職員を集めました。品種は「ピノ・ガール」。きめ細やかな果肉で皮ぎわまで甘く、シャリシャリとした食感が味わえます。種の大きさが通常のスイカの4分の1のサイズでとても小さく、そのまま食べても果肉のおいしさを邪魔しないのが特徴です。

 5月下旬に2株を定植。定植時にはたっぷりかん水を行い、施肥しました。しっかり根が張るまでは、雨除けや温度調節のために買い物カゴにビニール袋を被せて、即席ビニールハウスを設置。草取りや芽かきを行い、少なめのかん水で管理。受粉を手作業で行ってから35~40日が経過するのを待ち、しっかり実が詰まって大きくなった3玉を収穫しました。

 収穫した小玉スイカは役職員で試食。「甘くておいしい」「これが本所内でできたなんてすごい」との声が上がりました。収穫は9月中旬頃まで続きます。今後もスペースを活用して、農産物の栽培管理を学んでいく予定です。

 JA管理部総務課の瀧澤佑記係長は「枯れかけてしまった時もあって心配だったが、無事に収穫できてほっとした」と話しました。

 JA管理部経理課の福田有希課長代理は組合員に向けて「まずは、農家の方が出荷している小玉スイカを食べて、おいしさを知っていただきたい。庭など少しのスペースがあれば手軽に栽培することができるので、多くの方に挑戦してほしい」と呼びかけました。

写真=初収穫を喜び、笑顔を見せる職員