信州諏訪の農作物

花き

 青く澄んだ空気と自然豊かな地域で育つ「信州諏訪の花」は、本州のほぼ中央に位置する県内最大の湖「諏訪湖」周辺から八ヶ岳西麓地帯に広がる地域で生産されます。 標高760m~1200mの高冷地で1日の温度差は大きく、夏場は日中暑く夜は涼しく、冬は雪は少なく晴天が続き年間を通し過ごしやすいのが特徴。

品質

色鮮やかで長持ち

 「信州諏訪の花」の故郷は、青く澄んだ空気と清らかな水、美しい豊かな自然に囲まれた地域です。 この地は一日の気温差が大きく、晴天率の高さから日射量が多く、色鮮やかで長持ちする花が育ちます。 さらに、花色が豊富なのも特徴のひとつです。

鮮度

新鮮なまま届けます

 信州諏訪は東京や名古屋から約200kmと近距離にあり、美しい花を鮮度が落ちない短時間で(約2時間)輸送することが可能です。 輸送には全車冷凍機を搭載した温度管理のできるトラックを使用することで、さらなる鮮度の維持に努めています。

取組

品質向上に向けて

 信州諏訪の花き生産の歴史は全国的に見ても古く、花き栽培が本格化する昭和初期からすでに行われてきました。
 現在、丹念に育てられた花は品質を「秀・優・良」、草丈を「cm表示」に統一した規格に分類され、全箱開封検査することで品質の確保に務めています。 また、生産者とJAが一体となり生産品目の検討を行うほか、生産技術、出荷技術向上を図っています。

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取扱品目

管内産地マップ

花き一覧

宿根かすみ草

◆品目名
宿根かすみ草
◆主な産地
茅野市・原村
◆出荷量
24,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 花形の大きい品種を中心としたボリューム感、日持ちを重視した作付けで、秋を中心とし春より長期にわたって供給します。

アネモネ

◆品目名
アネモネ
◆主な産地
原村・諏訪市・茅野市
◆出荷量
6,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 白、ブルー(紫)、赤、ピンクを中心とした一重の花で、冬季の品目としてブライダルなどの注文にも対応しながら供給します。

アルストロメリア

◆品目名
アルストロメリア
◆主な産地
茅野市・原村・富士見町
◆出荷量
23,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 ピンク、黄、白などバラエティーに富んだ品種・色目構成で栽培し、様々なニーズに応えられます。周年出荷を行なっていますので、一年を通して楽しむことができます。

トルコギキョウ

◆品目名
トルコギキョウ
◆主な産地
茅野市・富士見町・原村
◆出荷量
58,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 夏~晩秋期にかけて、ボリュームのあるトルコギキョウを生産しています。長期間の出荷と大量ロットの注文にも対応できます。 八重品種の生産量は全体の約90%を占めています。また、花色は白系のミンクティを中心に、レイナホワイト・ピッコローサスノー、パティオシリーズ・ロジーナシリーズ・セレブシリーズなど各種あり、フリンジ系も作付けしています。一方、一重はしほみ・おり姫などの品種を出荷しています。

リンドウ

◆品目名
リンドウ
◆主な産地
諏訪市・茅野市・下諏訪町
◆出荷量
12,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 管内で系統選抜したオリジナル品種の紫色・白色・ピンク色を中心とし、早生・中生・晩生種でリレー出荷し旧盆・9月彼岸を中心に供給します。

カーネーション

◆品目名
カーネーション
◆主な産地
岡谷市・茅野市・富士見町・原村
◆出荷量
120,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 ST系は、ピンク色、白色、赤色、SP系は、ピンク色、複色系等を中心とし、流行を意識した多品種の作付け構成で、初夏から晩秋の長期にわたって供給します。

キク

◆品目名
キク
◆主な産地
諏訪市・茅野市・富士見町・原村
◆出荷量
65,000c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 輪菊は、黄色・白色・赤色、小菊は赤色・白色中心の作付け構成です。新盆・旧盆・9月彼岸の需要期に、輪菊の黄色を中心に、品種リレーをしながら供給します。

スターチス

◆品目名
一年生スターチス

宿根スターチス(サマーチェリー)
◆主な産地
茅野市・原村
◆出荷量
一年生スターチス 34,600c/s

宿根スターチス(サマーチェリー) 26,200c/s

◆出荷時期

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◆特徴
 一年生スターチスは、発色のよい紫色を中心とし、鮮やかなピンク、黄色、オレンジ、白を作付けています。新盆・旧盆・9月彼岸の需要期のみならず、幅広い時期に供給します。 宿根スターチス(サマーチェリー)は定番の一重品種、変わり咲きの八重品種を作付けています。5月から6月までの時期に供給します。また、ハイブリット系の作付けもあり、初夏を中心に供給します。

野菜

 JA信州諏訪は、清涼な気候のもとで多品目にわたる農畜産物の生産が盛んです。冷涼な気候を好むセルリーにとっては最適な生産地帯で、夏場全国の市場に出回るセルリーのほとんどが当JA産であり、 夏季セルリーの生産・出荷量ともに日本一です。

野菜一覧

キャベツ

高原キャベツは今が旬!葉のやわらかさと甘味が特徴!!

 原産地はヨーロッパ地中海沿岸からアジアで、現在流通しているキャベツは自生していた野生種から改良されたもの。また、青汁でなじみのあるケールはキャベツの原型と言われています。

 日本へは江戸時代にオランダから伝えられ、最初は観賞用として栽培されていました。食用として伝わったのは明治以降のことで、このころより本格的なキャベツ栽培が始まりました。大正に入ると一般に広く食べられ、昭和30年代は食生活の洋風化により消費量が急増しました。

 最近はもっともポピュラーな野菜として食卓に並び、千切りを付け合せにする他にも、煮る・炒める・漬けるなど調理法も豊富!また、淡色野菜の中でも最もビタミン・ミネラルの高い野菜です。

 管内では主に八ヶ岳西麓に位置する茅野市、富士見町、原村で生産者48名によって生産しています。当産地は、6月下旬から11月上旬まで出荷されます。冷涼な気候に恵まれた当産地で栽培されるキャベツは、高原キャベツとも呼ばれ、葉がやわらかく甘味があるのが特徴です。

 安全・安心なキャベツ作りに心がけ、消費者の皆さんに安心して食べて頂けるおいしいキャベツを食卓へ届けます。

ダイコン

県内屈指の生産量を誇る当産地!良質でおいしいダイコンを食卓にお届けします。

  ダイコンの原産地は、地中海沿岸・中国南部(華南)・中央アジア・インドなどさまざまな説があります。色・形も国によりさまざまで、日本では白く長いダイコン、欧米では小型の二十日ダイコン、スペインやロシアでは黒ダイコン、中国は中が赤い紅心ダイコン(※日本のルーツと考えられている。)などがあります。古くは「スズシロ・オオネ」と呼ばれ、中国南部から8世紀頃に渡来したと考えられています。『日本書紀』は於朋泥(おほね)との記載があり、後に大根(おおね)という文字があてられ、江戸時代になってから大根(ダイコン)と読むようになりました。

 特に注目は、根に多く含まれる「ジアスターゼ」。これは消化不良を改善させ食欲不振を解消する働きがあります。熱に弱く加熱してしまうと作用が失われるので、効果的に食べるには、ダイコンおろしが一番!ただし、生で食べると体を冷やす作用もあるので、胃の冷えやすい人は調理法に注意しましょう。

 県内屈指の生産量を誇る当産地は、八ヶ岳山麓に位置することから、冷涼な気象条件を活かして生産されるため、良質でおいしいダイコンができます。管内は主に茅野地区で栽培されており、6月中旬から11月上旬まで出荷が行われます。

 安全安心への関心が高まる中、より一層の減農薬・減化学肥料に努め、消費者の方が安心して食べていただけるダイコン栽培を心掛けています。

ダイコンの葉は緑黄色野菜の仲間です。

 一般に根を食用とするため、流通段階では葉を切り揃え出荷されることが多く、葉を食する機会は少なくなりました。しかし葉は根の5倍近いビタミンCを含み、根には全く含まれないビタミンAをたくさん含んでいます。さらに、ビタミンB1・B2、 カルシウム、鉄と栄養成分は豊富です!

セルリー

全国のセルリー生産量の40%が長野県産!!

 JA信州諏訪は長野県の生産量の70%を占める日本一のセルリー産地です。当JA管内の八ヶ岳西麓に位置する茅野市・富士見町・原村は、冷涼な気象条件を活かし暑さを苦手とするセルリーにとっては最適な生産地帯になります。特に夏場に国内流通する国産セルリーの90%は当JA産です。

 セルリーは野菜の中でも生育期間の長い野菜です。種を播いてから定植まで約3ヶ月と育苗期間が長く、定植してからは、敷き藁・芽かき、潅水と他の野菜に比べて作業労力がかかります。定植後70日~80日で収穫になりますので、播種から収穫まで約6ヶ月!!食べるまでに半年もかかる野菜なんです。

 セルリーの歴史は大正11年茅野市玉川で初めて試験的に栽培が始まりましたが、栽培が難しく、病気や害虫の発生により全滅の繰り返しで、初めて出荷になったのは4年目の大正15年でした。その後、太平洋戦争中は一時栽培が禁止されましたが昭和21年に栽培が解除され、栽培が再開しました。当時はセルリーをリュックサックに入れ、汽車で東京の市場まで運んだそうです。現在では真空予冷を行い、冷凍機を搭載したトラックで市場へ輸送しています。

 現在の品種は生産地で品種選抜を行ったオリジナル品種が栽培されています。茎は肉厚で、筋は少なく、食感はシャキシャキですが、柔らかい品種です。

 セルリー栽培には、現在に至るまでに先人の試行錯誤と並々ならぬ努力を費やし、その結果、現在の品種と栽培方法が確立されてきました。高い栽培技術も必要ですが、なによりも「他人には作れない野菜を作る・毎日面倒を見て、セルリーと話ができなくては良いセルリーには育たない」という、生産者の意気込みが、今日の当産地を育てています。

 当JA産セルリーは、肥沃な大地に、高原の風・清涼な水・まばゆい陽の光をいっぱいに浴びて育っています。是非一度ご賞味下さい。

★ワンポイント:セルリーは、一般的にはセロリと呼んでいますが、当JA管内の生産者をはじめJA職員は、生産および流通段階において「セルリー」と呼んでいます。

ブロッコリー

 ブロッコリーは地中海沿岸が原産地のアブラナ科の野菜で、野生キャベツを改良してできたもので、つぼみ(花蕾)と茎を食用にします。日本には明治初期に導入されましたが、一般家庭に広まったのは1970年代からです。

 冷涼な気候を好むため夏でもさわやかな風が吹き抜ける八ヶ岳山麓の気候を生かして原村地区を中心に年々生産量が増えている品目で、5月下旬から11月下旬まで出荷が行われます。また夏場の高温時の鮮度保持対策として出荷用の発泡スチロール箱に氷詰めを行い、消費者の皆様に高品質のブロッコリーを提供出来るよう日々務めています。

 栄養的にも大変優れた緑黄色野菜でβ-カロテンやビタミンを多く含むほか、カルシウムやミネラル、食物繊維など多くの栄養成分を含んでおり、健康維持のため日々の食生活に積極的に取り入れて下さい。

黄瓜(きうり)・トマト

 インドが原産のウリ科蔓性一年草。黄色の五弁花をつけ、果実の緑色は熟すると黄色になります。きゅうりは、「きうり」の発音が長音化したもの。現在では緑色の果実を食用するのが一般的ですが、昔は熟して黄色になった果実を食べたことから、黄色の瓜で「黄瓜(きうり)」と名づけられたとか・・・。

 当JA管内は、諏訪湖周760mの地域で生産が盛ん。栽培はハウス・雨よけ・露地の3形態。出荷期間は、4月から10月と長期に渡り、地場消費と主に関東方面に出荷しています。夏場は、ハウス内の温度が40℃以上にもなる中で行われるため、水分調節や夏やけ防止対策として、風通しを良くするなど冷涼な諏訪地域の気候条件をうまく活用して作業が行われています。

 近年は「見た目・色つや、そして歯ごたえの良い食感と甘みのバランスがちょうど良い」と評判です。ぜひ一度その食感をお試しください。 

 トマトの故郷は南米のペルー、エクアドル。アンデス山脈の麓から最高3000mにかけての地域です。 そのまま丸かじりしてもよし、絞ってジュースにしてもよし、青々したままを刻んでピクルス(漬物)にしてもよし、サラダ・スパゲティに・・・と食べ方・調理法はさまざまです。また、トマトに含まれる「リコピン」は生活習慣病の予防効果が高いこ とでも注目を集めています。トマト栽培は、育苗期間(種を蒔いてから苗を定植するまでの期間)でその年の出来(良質・収量)がほぼ8割から 9割が決まります。作型は、春から夏場にかけて出荷を行う「促成栽培」と秋まで出荷のできる「抑制栽培」があります。年間を通しての作業となるため農家は一時も気を抜くことが出来ません。

 信州諏訪管内の主な品種は、甘みと酸味のバランスが整った「桃太郎」、肉質と日持ち性が大変良い「麗夏」です。出荷は4月中旬からはじまり最盛期は7月から8月。主に名古屋・東京方面に出荷されます。また、地元の農産物直売所でも売られています。

 店頭に並ぶ色艶やかなトマトには農家の愛情が込められています。是非一度ご賞味ください。 

パセリ

夏場全国シェアの4割を占める責任産地!

 パセリは地中海原産のセリ科の植物で’オランダゼリ’ともよばれ、日本への伝来は古く約290年前の宝永年間(江戸時代)にさかのぼり歴史ある野菜です。

 食生活の洋風化に伴い、昭和に入ってから本格的に利用されるようになりました。カルシウムや、カロテン、ビタミンB1・2・C、鉄分、食物繊維などが豊富で、栄養価は野菜の中でもトップクラス。また、芳香成分のアピオールには整腸や食欲増進、発汗といった作用もあります。

 当JA管内では、6月下旬~7月上旬より出荷量が増えはじめ、8月には出荷の最盛期を迎えます。全国でも有数の産地で夏場のパセリの4割を占めます。

 スーパーなどで見かける小束パセリはちょっとした料理に使えます。天ぷらや、おひたしなど様々な食べ方があるので試してみてください。

その他の農産物

果物・水稲・加工品一覧

エノキタケ

長野県はエノキタケ生産量全国1位!!

 野生のエノキタケは晩秋から春にかけての寒い季節に、庭先の榎や柿、桑の枯れ木や切り株に発生します。傘は大きく開き、色は褐色。普段店頭に並ぶ白くて細長いイメージのものとは似ても似つかぬ、ごく普通のきのこです。

 現在の形のエノキタケは、大正12年に長野県で最初のビン栽培が始まって以降徐々に形づくられ、それまで”高価なきのこ”だったエノキタケも、純白系品種の登場や機械化による大規模栽培で、私たち消費者にとっても身近なものとなりました。

 低カロリーで健康増進に役立つきのこ。

 エノキタケにはビタミンB1・B2が多く含まれています。また、発ガン抑制物質β-グルカンを含有しており、週に4・5回以上食べる栽培農家は「ガンによる死亡率が低い」という疫学調査の結果があります。最近の調査では、エノキタケ摂取による血液サラサラ効果も明らかになっています。健康のためにも毎日食べたいですね!!

 長野県はエノキタケ生産量全国1位。当JA管内においては、昭和30年代に富士見町で最初のエノキタケ栽培が始りました。安全・安心を求める消費者のニーズに応えるべく、これからもよりいっそう、品質の良いものを生産していきます。

諏訪湖いちご園

 今シーズンは2024年1月1日(日)より開園いたします

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