カーネーション出荷始まる 栽培管理徹底し高品質目指す

2025.05.27

 JA信州諏訪管内では5月17日、カーネーションの出荷が始まりました。長野県は夏秋期の生産量が全国1位で、諏訪地域は県内1の産地です。JA花き専門委員会カーネーション部会では、54戸が124万7千本の出荷を目指します。

 下諏訪町の星野仁志さん(52)は2025年度、諏訪市のハウス1棟(6.3㌃)で、11月中旬までカーネーション「キロ」、「フレグランス」、「プラテリア」、「スノードロップ」の4品種を栽培します。妻、パート従業員2人と協力します。

 5月19日には、同市のJAすわこ営農センターに黄の「キロ」、白の「スノードロップ」計11ケース(1ケース100本)を出荷しました。最盛期は5月下旬と6月下旬の2回あり、日量30~40ケースの出荷を見込みます。

 現在の出荷は昨年12月に定植したものです。星野さんは「気候には毎年左右されていますが、出荷できるまで順調に育ってよかった」と心境を語りました。

 2020年夏には、ハウス内にミストを放出し、気化することで温度を下げる「細霧冷房装置」を導入。ハウス内の温度を外気温に近づけ適温に保ち、暑い夏でも高品質のカーネーションができるように温度管理を徹底。カーネーションにとって快適な環境を整えています。

 星野さんは「例年通り色づきもよく、しっかりと開花した品質の良いカーネーションができました。信州諏訪は夏場の責任産地。健康に気をつけながら、より多くの本数を出荷していきたいです」と話しました。

写真=出荷を控えたカーネーションの生育を見守る星野さん