諏訪市の「信州のりんご農園 もりもりファーム」の代表を務める藤森尚さん(51)は、箕輪町にある204アールのほ場で家族や従業員7人とともにリンゴ農園を営んでいます。2025年は、8月上旬の「夏あかり」から11月下旬の「ふじ」まで約4カ月にわたり収穫作業をしました。作柄は年間を通しておおむね順調に推移しました。
藤森さんは先代の父・一郎さんを子どもの頃からよく作業を手伝っていました。学校卒業後、会社員として就職。その後退職して2014年に家業を継ぎました。「当時は専門的な知識が無く苦労した」と話し、父やJA、行政等の果樹部会、諏訪地域のリンゴ生産者でつくる「ポムクラブ」の指導を積極的に仰ぎ、技術を磨きました。その結果、当初は112アールだった圃場を204アールまで拡大させ、現在はシナノゴールドやシナノリップ、ふじなど約12品目を栽培しています。リンゴは、JA出荷や地元朝市への出店、ジュースに加工するなど幅広く販売しています。「経営者は作業の結果がそのまま収入に直結するのが魅力であり難しいところでもある」と語りました。
「息子や娘がこの仕事を継ぎたいと言ってくれるかはわからないが、農業に興味をもっているのが嬉しい」とも話しています。藤森さん自身が経験したように、時間が合えば子どもたちと一緒に作業をしています。娘が大好きだという「王林」を一緒に定植。収穫を待ちわびています。身に着けた技術をまとめたノートを作り、農業を職業にする選択肢を準備しています。
藤森さんは、忙しい仕事の合間も家族サービスも怠りません。子どもたちを連れて応援するプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」の試合観戦に足を運ぶことも。「いつか中日ドラゴンズとのコラボ商品を作れればうれしい」と夢を語りました。
写真=リンゴを収穫する藤森さん(長野県箕輪町で)

