JA信州諏訪営農部は1月9日、一人一研究成績発表会を富士見町のJA会館ふじみで開きました。営農指導員9人が、担当品目の品質・収量向上などに向けて1年間研究した成果を発表。農業振興センターの井上俊哉指導員が最優秀賞、佐藤勲知指導員と伊藤侑哉指導員が優秀賞を受賞しました。
発表会は、営農指導のレベルや質を高め、諏訪地域の農業振興に寄与することを目的に実施。発表では、生産者の協力のもと実際のほ場で試験したデータを表やグラフを用いて経過や結果を分かりやすくまとめ、考察や今後の展望について1人15分の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。「地域の課題を理解し、効率的な試験が行われているか」「試験手法・調査方法が適切か」「試験結果に沿った考察がされ、普及性・実用性があるか」「発表表現力」の評価基準で役職員が審査。一定の成果が得られた内容は、生産部会を通じて生産者に周知し、農業所得の増大に繋げていきます。
最優秀賞に輝いた井上指導員は、防虫用LED「アグリインセクト」の効果試験について発表しました。管内で課題となっている輪ギクのオオタバコガ食害対策として、富士見町の輪ギク生産ほ場に、夜蛾類忌避に加え省エネ・生育促進効果(EOD処理)が期待できる緑色の同ライトを設置。タイマーを使い、日没から日の出まで点灯させました。その結果、食害は大幅に軽減され、出荷量は前年度比5740本の増加を記録。ライト真下での開花遅延や、光の届きにくい箇所での微細な食害は見られたものの、収量増に加え農薬散布頻度を10%削減できるなど、コスト・労力面でも大きなメリットがあると結論付けました。
審査講評で、小林昇経済事業本部常務理事は「作業を省力化した上で良品質な花きを栽培できており、実績を伴う結果だ。地域への普及性も高い」と高く評価。また、全指導員に対し「一人一研究は、毎年生育・生産環境が異なってくることから1年で結果を出すことはできない。目的をもち、複数年かけて進めてほしい」と呼びかけました。
井上指導員は「受賞できたのは、協力していただいた生産者や熱心に指導いただいた先輩職員のおかげ。今後も、生産拡大を念頭に置いた営農指導をしていきたい」と謝辞を述べました。

