水稲に被害を及ぼすカメムシの防除について

 近年の温暖化や暖冬の影響で諏訪管内全域で斑点米カメムシの発生が増加し、それに伴い斑点米被害の発生が拡大しています。わずかな斑点米の被害でも玄米の品質低下(等級落ち)を招きます。昨年は地域全体で発生が見られており、水稲栽培者全員が必ずカメムシ防除に取り組んでいただくようにお願いいたします。

斑点米カメムシ類が多発する要因は①夏の気温が高い②田んぼ周辺に牧草地や雑草地などの繁殖源があるとき③水田内雑草が多発生した時④イネの出穂期や登熟が遅延した場合などがあります。

現在諏訪地域で問題となっているカメムシは籾より小さいサイズのカメムシとなります。

〇防除方法
①水田内の雑草を除草する(水田内のヒエやイヌホタルイの穂を好むのでそこによってきます)
②水田周辺の除草(水田畦畔や農道の雑草、遊休荒廃地等が発生源となり、そこから水田に侵入する恐れがあるので、イネ科雑草の結実前に除草をして下さい)
③防除薬剤 スタークル豆つぶを出穂後7~10日に湛水状態で均一に散布する(標高、品種により出穂時期が違う為、状況に合わせた散布をお願いします)。また、デジタルメガフレア箱粒剤を使用している場合は穂ぞろい期まで残効がありますが、状況によって追加で仕上げ散布をお願いします。

※防除方法の注意点
繁茂した畦畔雑草の草刈を出穂期前後に刈ると、かえって水田内に追い込むことになり、被害を助長するため、出穂二週間前までには除草を済ませて下さい。

詳しくは広報誌ジャスミン2025年7月号の教えて農ハウ米づくりをご覧ください。また、ご不明な点等ありましたら最寄りの営農センターへお問い合わせください。

広報誌ジャスミン 2025年7月号