美ヶ原牧場 牛放牧 のびのび暮らして

2025.06.24

 JA信州諏訪畜産課は5・6月、松本市の美ヶ原牧場に管内の牛を放牧しています。管内の酪農・畜産農家7戸のホルスタイン、黒毛和種約50頭が入牧する計画。牛は職員の誘導で牧場に入り、牧草を食べたり、仲間同士で寄り添いながらのんびりと過ごしています。

 放牧は、ストレスなく心身ともに健康な牛を育てること、農家の経費・労力削減を目的に、毎年行っています。

 同課は6月18日、職員2人と同牧場の関係者が協力し、若齢牛、妊娠中の牛など6頭を放牧。1頭ずつ計測をし、寄生虫を駆除する医薬品を背線部に塗布して入牧しました。7・8月の衛生検査で健康状態を確認し、10月中旬に下牧する計画です。

 美ヶ原牧場は標高約1900㍍に位置し、山頂付近には300㌶以上の草原が広がっています。2025年度は5月19日から放牧が始まり、約250頭が入牧する見込みです。

 同牧場の関係者は「今年は雨が少なかったが、牧草は順調に育ち、牛はお腹いっぱい牧草を食べて元気に過ごしている」と話します。

 JA畜産課の名取隆秀課長代理は「今年も農家の負担軽減につながる大切な取り組みができた。牛にはのびのびと暮らしてほしい」と話しました。

写真=職員に誘導されて入牧する牛