お知らせ
JA信州諏訪きのこ専門委員会委員長の伊藤良永さん(77)は冬季のこの時期、原村でえのきたけを生産しています。家族皆で作業を行い、毎日JAに全量を出荷。長年にわたり、高品質、安全・安心な「信州諏訪のきのこ」ブランドを守り続けています。
伊藤さんは、諏訪市の造り酒屋に勤めていた20代の頃、JA職員のすすめでえのきたけ生産を始めました。自宅敷地内に、広さ約1アールのえのきたけ工場を建設。工場には培養室・芽出し室・抑制室・生育室があり、栽培管理や出荷の際に必要となる各機械なども整えています。
現在は、妻・息子2人とともに作業を行います。伊藤さんと妻が菌つけや袋詰め、息子たちが瓶詰めや菌かき、出荷用段ボールの手配を行うなど、役割分担して効率よく進めています。2022年度は11月下旬に初出荷。2月中旬頃まで、日量平均30~40ケース(1ケース30パック入り)の出荷を見込んでいます。
同委員会ではJA全農長野協力のもと、管内の栽培環境に適した品種を検討し、全生産者で生産しています。現在の品種は歯ざわりがよく、食感はシャキシャキとしています。また色が白く、柄(茎)は太く、かさは丸くて形状がよいのが特長です。
伊藤さんは「息子たちが後継者となって、えのきたけを一緒に栽培してくれるのでありがたい。これからも自分ができる仕事を行いながら、品質本位の出荷に努めたい。ぜひ多くの人が手に取っていただければうれしい」と話しています。
同委員会は2022年度、えのきたけ生産者4軒、ぶなしめじ生産者1軒で構成。両品目合わせた出荷数量目標12万7,490キログラムの達成をめざしています。
えのきたけの生育状況を確認する伊藤さん
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