お知らせ
JA信州諏訪は2月、JA営農部と各JA営農センター窓口で、水稲生産者向けの学習資料300部を用意し配布しています。同部が、令和3年度の生育経過報告、病害虫の発生状況とその対策などについてまとめたもの。令和4年度の生産に向け、多くの組合員に目通しを呼びかけています。
新型コロナウイルスの影響で、2月1日~3日の3日間、全5会場で予定していた「コメづくり学習会」が中止となったことを受けて行うこととなりました。
令和3年度の水稲生産は、JA施設での荷受数量が8,379トン(昨年比105.4%)。1等米比率は98.1%(昨年比+6.5%)でした。田植え、幼穂形成期は例年並みに推移。しかし、8月上旬の出穂期に、低温と日照不足の影響を受け内えい褐変病や穂いもち病が各地で発生。その後にも降雨日が続いたため、登熟が思いのほか進まず刈取り時期は例年より遅れましたが、10月に入り天候が回復。順調に作業を進めることができました。
資料では、いもち病、水稲病害虫の防除方法を掲載。効果が期待できる薬剤や、水田周辺の除草などの耕種的防除項目を、写真やイラストを使ってわかりやすく紹介しています。
諏訪湖周辺では令和4年度から作付けを推奨する水稲品種「つきあかり」の特性と、令和3年度に行った栽培試験結果についても報告しています。同部は、複数年に渡り管内2カ所の試験田を設け、「つきあかり」と従来品種「ひとめぼれ」の栽培試験を実施しました。
試験結果では「つきあかり」は「ひとめぼれ」よりも多収性、倒伏性、耐病性が勝る結果となり、「つきあかり」の品種特性を活かすためのポイントとして総窒素量9~12㎏/10aを地力に応じて施用する必要があることを改めて確認しました。また、注意点として、地力の高い地域での過剰な施肥は栄養成長の期間が延び、収穫時期の遅れや死米・未熟米の発生を助長するため、ほ場に応じた適正施肥を行う必要があります。
営農部営農企画課の森山直光課長代理は「学習会が開催できず残念だったが、生産者の皆さんにお伝えしたい内容を資料にまとめあげた。水稲栽培は全営農指導員で対応できる体制をとっているので、不明な点等あればご連絡してほしい」と呼びかけています。
生産者に水稲栽培の学習資料を配布する職員
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