お知らせ
茅野市の「小平農園」のオーナー小平邦雄さんのほ場で、食用ほおずきの収穫が始まりました。「多くの人に旬の味覚を味わってほしい」と、10月下旬までほぼ毎日収穫を行い、JAや管内のA・コープ店直売コーナーなどに出荷しています。
食用ほおずきは、ジューシーな甘さとフルーティーな酸味との絶妙なバランスが特長のナス科の食べ物。ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。生食のほか、ジャムにしてもおいしく食べることができます。
小平さんは200年以上続く老舗農家の8代目。2000年頃から、広さ約35アールのほ場で、食用ほおずきを栽培しています。気象条件が適していることと、主力野菜の収穫が一段落した後でも対応が可能なこと、そして「おいしくて新しい作物を育ててみたい」と考えたからです。2015年には、栽培へのこだわりと愛情を込めて、自身の農園産を「八ヶ岳食用ほおずき」として商標登録。特製のステッカーも制作しました。
今年は、1月下旬から種をまき、2回のポット仮植を経て、5月15~20日に定植。8月24日に初出荷しました。実を包んでいる「ガク」が雨で濡れてしまうと、出荷ができないため、収穫は晴れた日に行います。小平さんは、専用のハサミを使って1個1個ていねい刈り取った後、作業小屋でLサイズ・Mサイズ、ジャム用に選別し、箱詰めします。大雨や日照不足の影響で実の熟しが遅く、収穫は昨年より2週間遅れています。しかし、今後天候が回復すれば、9月下旬から10月半ばにかけての最盛期には1日10ケース(1ケース約3.5㎏)をJAに出荷することができるといいます。
小平さんは「『味で選ばれる野菜づくり』を信念に栽培している。身体にやさしい食べ物なので、おやつの代わりにするなど、ぜひ食べてみてほしい」と呼びかけています。
食用ほおずきを収穫する小平さん
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