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上野大根たくあん漬け加工はじまる
諏訪市豊田上野地区特産の上野大根を使ったたくあん漬けの加工が5日、始まりました。上野大根加工組合の組合員ら14人が、白く輝くダイコンを1本ずつ紐で吊るす作業を行いました。
この日干したのは約1万本。風通しと日当たりをよくして効果的に乾燥させるため、上から見た様子が「井」の字になる井桁状に干すのが特徴。ビニールハウス内いっぱいにダイコンが吊るされる光景は、秋の風物詩「大根すだれ」と呼ばれており、甘味と歯ごたえのあるたくあん漬けができます。
1週間から10日干した後、漬け込み作業を行います。今年は、合わせて約1万4000本を加工する計画です。
上野大根はかつて、自然交配による形状のバラツキや、採種量の減少によって生産が危ぶまれたこともあったが、平成元年から信州大学農学部や諏訪農業改良普及センターなどの協力を受けて育種に取り組み、7年の歳月を経て収量と形状が安定した「F1種子」が完成。交配作業に尽力を重ねた女性達への感謝から、「諏訪湖姫」と命名され、平成12年に品種登録しました。現在は信州の伝統野菜に認定されています。
同組合の笠原正夫組合長(68)は「天候の影響から生育がよすぎてお尻が割れるダイコンがあったが、形や大きさ、味は申し分ない。おいしく漬けるので、楽しみに待っていてほしい」と話しています。
たくあん漬けは3月上旬に販売予定。12月15日から同市のJAすわこ営農センター窓口でのみ受付けます。
なお、受注ミスなどの回避から電話のみの受付けは行ないません。
「秋の風情を感じる。この大根すだれを見にやってくる人もしばしば」と地域住民らに親しまれている。
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