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JA信州諏訪営農部は1月19~21日の3日間、管内のJA施設4カ所で「令和2年度 コメづくり学習会」を開きました。組合員、JA職員ら約120人が出席。今年度の情勢や生育経過を振り返り、課題である病害虫の防除方法などを共有。栽培に向けて、各地域に適した作付け品種の確認を行いました。
1等米比率の向上を目的に、2016年度から毎年この時期に開いています。
20日は、諏訪市のJAすわこ営農センターで、新型コロナウイルス感染予防のため午前・午後の2回に分けて開催。
管内では、昨年6月11日から8月1日の約50日間の梅雨と低温の影響で、10年ぶりにいもち病が大発生。斑点米カメムシによる被害も年々増加していることから、農薬メーカーの担当者を講師に、それぞれの病害虫対策方法を確認しました。担当者は「長野県のコメは量が取れておいしい。農薬を正しく使って、良質米の生産をしましょう」と呼びかけました。
また営農部は、諏訪農業農村支援センター、JA全農長野らの協力を受け、平成29年から行っている「つきあかり」の栽培試験結果を報告。管内の諏訪湖周辺地域では気象条件が適しており、いもち病の耐病性、収穫量の増加、販売価格も期待できることから、従来の品種「ひとめぼれ」に変えて「つきあかり」への栽培を提案しました。
同部営農企画課の森山直光係長は「生産者の皆さんに新品種の特性や栽培方法をご理解いただけるよう、引き続き栽培講習会、現地指導会を行っていきたい」と話しています。
諏訪市の生産者(63)は「『つきあかり』は従来の品種より肥料が必要とのことだが、味もおいしく、収穫量も多いようなので、トータル的に見ればよいのかなと思う。前向きに検討したい」と話していました。
管内の諏訪湖周辺地域では、令和4年度から本格的に「つきあかり」を導入していく方針。また、高標高地帯の茅野市・原村・富士見町では引き続き「あきたこまち」を中心とした栽培を続けていきます。
地域に適した作付け品種の確認を行ったコメづくり学習会(JAすわこ営農センター)
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