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諏訪市豊田小学校5年生はコメづくり学習の一環として5月23日、代かきを体験。児童55人が水田に入り、足裏の感触を確かめながら力強く土を踏みならしました。
同校の稲作体験は、地元農家や漁協関係者で構成する「ファーマーズ」が栽培や日々の管理などを10年以上にわたって指導しており、代表のJAの藤森一彦理事の提案で、昨年からJA信州諏訪豊田支所も食農活動として関わっています。
今年は同団体のメンバーが「諏訪湖の魚を身近に感じてもらいたい」と、全7アールの田んぼのうち児童が担当する3アールにフナ150匹を放流。8月末の水抜きまでコメと共に成長を見守っていきます。
藤森理事が「フナと草を残りの田に移して」と呼び掛けると、ゴーグルや水着を着用した児童たちは一勢に田の中へ。草の根元に付着した卵を観察したり、フナを素手で捕えて見せ合ったりしていました。終了後は一列に並んで田んぼの端から端まで疾走。水着やゴーグルに跳ねる泥をものともせず、全身泥だらけになりながら楽しみました。
5年1組の赤羽莉乃さん(10)は「フナは捕まえられなかったけど、2回くらい触れて楽しかった。皆に喜んでもらえるお米にしたい」と話していました。
藤森理事は「稲作を通して、いろいろな体験をしてほしいと思っている。フナの飼育を通じて、諏訪湖の生態系の循環を知り、環境問題についても考えるきっかけになれば」と話していました。
今年はコシヒカリとヒメノモチ、ミヤコガネモチのモチ米2品種を栽培します。「自主的に取り組みたい」と、現在学校で1人10ポットずつ苗を育てています。田植えは6月5日を予定しています。
田植えに備えてフナをやさしく捕まえ、いったん別の水田に移しました
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