諏訪畜産振興協議会は3月、諏訪地域のJR3駅で紙パック牛乳(1パック180ミリリットル)とPRチラシの配布を行いました。会員が駅の利用客に、乳製品の積極的な消費を訴えながら手渡し。多くの人が受取り、家庭などへ持ち帰りました。
同協議会には、JA信州諏訪、諏訪農業農村支援センター、八ヶ岳乳業株式会社など11団体が所属しています。JAは畜産課を中心に、飼料の受発注や牛の販売、放牧など日々酪農家と接し、事業支援にあたっています。
諏訪地域の酪農家は2023年度、15件。この取組みはコロナ前までは、諏訪産の牛乳PRを目的に、道の駅や観光スポットなど主に観光客をターゲットに行っていました。今回はコロナ禍による需要減、ロシアによるウクライナ侵攻による飼料・資材等の高騰を受け、「厳しい経営状況にある酪農家を地元から支援したい」という思いのもと、地元住民も多く利用する各駅で初めて実施しました。
初日の10日、諏訪市のJR上諏訪駅では、JAや市町村が用意したのぼりを掲示。会員約10人が、揃いのベスト・ジャケットを着用し、活動をPRしながら行いました。用意した紙パック牛乳400本が、およそ1時間で終了しました。
同封したPRチラシには、牛乳は国内の酪農家が100%生産していることや経営危機に瀕する酪農家がいること、より多く飲んでもらうことが酪農家を支え、日本の食卓を守ることにつながることを記載。また、牛乳のアレンジレシピも添えました。
牛乳を受け取った塩尻市の女子高生(17)は「牛乳が大好きで、毎朝飲んでいるのでとてもうれしい。これからもたくさん飲んで応援したいです」と話していました。
畜産課の矢沢琢磨課長は「牛乳は飼料・資材等が高騰しても、単価を上げることが難しい商品。ぜひ多くの人に取組みを知っていただき、地元酪農家の応援にご協力いただきたい」と話しています。
13日はJR茅野駅、14日はJR富士見駅で行い、両駅合わせて600本を配布しました。
JRの駅で初めて行った牛乳消費拡大イベント(長野県諏訪市で)
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