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JA信州諏訪

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『新しい農業の形』目指して周年栽培に挑戦/富士見町の小池潤さん

 富士見町の小池潤さん(41)は、JA信州諏訪管内では先進的な取組みである「花きの周年栽培」を行っています。父親の代から守り受け継ぐ「カーネーション」と、自身で新たに加えた「アルストロメリア」の2品目を栽培。「歴史ある産地で、新しい農業の形を実現させたい」と、精力的に作業に励む毎日を送っています。

 

 同町農家の5代目で、サラリーマンを経て26歳の時に就農。「農作業は子どもの頃から手伝っていて、好きだった。施設が整っていて、栽培の技術は先輩農家やJAに教わることができる恵まれた環境だったこともあり、過酷さを覚悟の上、農家になることを決意した」と振り返ります。 

 

 それから12年間、カーネーション一筋で栽培していましたが、生産量の維持・拡大を目的に、2020年度からは1年のうち長期にわたって栽培が可能なアルストロメリアにも挑戦。「夏場に集中的に栽培し、冬場はハウスを休ませるというやり方でなく、年間通して出荷し、作業の平準化を図る『新しい農業の形』を目指したいと思った」といいます。

 

 冬季の現在はアルストロメリアの収穫・箱詰め作業などを主に行い、JAに全量出荷します。品種は発色がよく、市場人気の高い「ピンクティアラ」。栽培規模はハウス1棟(2.5アール)で、2022年度からはさらに10アール増やし、さらなる生産量の拡大につなげる考えです。

 

 小池さんは「最近は管内で周年栽培が浸透し始め、農家仲間も増えている。先輩農家のような高品質な花きを出荷し、歴史ある産地をより盛り上げたい」と抱負を語ります。

 

 2021年度のJA信州諏訪花き専門委員会アルストロメリア部会員は13人。3月下旬~4月上旬の最盛期には、日量400ケース(1ケース平均40本)を全国に届けています。営農部営農企画課の佐藤勲知主任は「アルストロメリアは需要が高い品目。今後もJAではほ場巡回指導等、高品質栽培に向けた支援を続けていく」と話しています。

 

 アルストロメリア小池さん.JPG

写真=出荷を控えたアルストロメリアの生育を確認する小池さん

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