野菜詳細農作物・加工品 紹介
セルリー
全国のセルリー生産量の40%が長野県産!!
JA信州諏訪は長野県の生産量の70%を占める日本一のセルリー産地です。当JA管内の八ヶ岳西麓に位置する茅野市・富士見町・原村は、冷涼な気象条件を活かし暑さを苦手とするセルリーにとっては最適な生産地帯になります。特に夏場に国内流通する国産セルリーの90%は当JA産です。
セルリーは野菜の中でも生育期間の長い野菜です。種を播いてから定植まで約3ヶ月と育苗期間が長く、定植してからは、敷き藁・芽かき、潅水と他の野菜に比べて作業労力がかかります。定植後70日~80日で収穫になりますので、播種から収穫まで約6ヶ月!!食べるまでに半年もかかる野菜なんです。
セルリーの歴史は大正11年茅野市玉川で初めて試験的に栽培が始まりましたが、栽培が難しく、病気や害虫の発生により全滅の繰り返しで、初めて出荷になったのは4年目の大正15年でした。その後、太平洋戦争中は一時栽培が禁止されましたが昭和21年に栽培が解除され、栽培が再開しました。当時はセルリーをリュックサックに入れ、汽車で東京の市場まで運んだそうです。現在では真空予冷を行い、冷凍機を搭載したトラックで市場へ輸送しています。
現在の品種は生産地で品種選抜を行ったオリジナル品種が栽培されています。茎は肉厚で、筋は少なく、食感はシャキシャキですが、柔らかい品種です。
セルリー栽培には、現在に至るまでに先人の試行錯誤と並々ならぬ努力を費やし、その結果、現在の品種と栽培方法が確立されてきました。高い栽培技術も必要ですが、なによりも「他人には作れない野菜を作る・毎日面倒を見て、セルリーと話ができなくては良いセルリーには育たない」という、生産者の意気込みが、今日の当産地を育てています。
当JA産セルリーは、肥沃な大地に、高原の風・清涼な水・まばゆい陽の光をいっぱいに浴びて育っています。是非一度ご賞味下さい。
★ワンポイント:セルリーは、一般的にはセロリと呼んでいますが、当JA管内の生産者をはじめJA職員は、生産および流通段階において「セルリー」と呼んでいます。